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◆ナイロビの熱

ケニア ナイロビの夜。
10:00pm。タクシーを捕まえて野外のクラブへ行くと半裸の黒人男女が200人くらい群がってた。見渡す限りの黒人の中、黄色人種の自分は奇異の目で眺められる。観察するように、無遠慮に上から下まで舐めるような視線。地球の歩き方に書いてあった「ナイロビでは7:00pm以降に出歩くのは危険。」は本当のようだ。
ここでは完全なるマイノリティであることを嫌でも自覚する。
たどたどしくもビールをオーダーすると、ナイロビでは当たり前の常温ビールが手渡された。ビールは冷やして飲むものだと思っていたが、慣れてしまうと、むしろ常温ビールを好んで選んでしまう。慣れとは恐ろしい。
ぬるいビールを飲みながら、ここまで来たのだからと音に合わせて踊っていると、やはり半裸の黒人女性が僕の腰を両手でガッシリと挟み「Will you buy me?」と顔を近づけてくる。怪しい煙を吐き出してこちらに向かって盛んに何かを 話しかけて来る5、6人の男達。無表情な彼らの顔からは友好的な発言なのか、その逆なのか全く分からない。傍らでは生バンドの演奏が段ボール箱サイズのスピーカーを通して響き渡る。どこかで何かを焼いている匂いがする。そういえばここに来るまでにもドラム缶を囲んで何かを焼いている景色を2回ほど見た。
昼間に行ったスラム街よりも更に危険な匂いがする。気づけばさっきよりも男達との距離が近い。物色する目が今は隙を狙う目に変わっている。これ以上は危険だ。直感的にそう感じる。

それでも。

それでも知りたい。

知らなかったものを味わってみたい。

知らずに死ねない。

その衝動が恐怖に僅差で勝り、自分をそこに留め、更に奥へと進める。

異国の地を彷徨う旅は刺激的だ。
知らない事が多すぎる。

しかし、日本での生活もまた刺激的だ。
知らない事が多すぎる。

だから、発見に満ちている。
世界のどこにも行かなくても刺激的な毎日は送れる。
そのためにやるべき事はただ一つ。

好きな仕事を選ぶだけだ。

好きな仕事を選べば日常はいくらでも刺激的になる。知りたい事が溢れてくる。やればやるほどもっと知りたくなる。

奥へ奥へと進んでいけば、ナイロビで感じたあのヒリつく恐怖と、奇妙な興奮が迎えてくれる。

一度しかない人生。
好きな仕事を選ぼう。

◆取材【ninoya】サイトにて!

◆璃子の学芸会

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